地方や農村の嫁不足をいかに解決するか?
その原因から解決策まで

1.実例


いくつか小生自身の周囲で、この嫁不足問題にまつわる事実があるので、実例として挙げてみたい。

農家の男性

@小生の友人の親が都市部で結婚紹介所を経営しており、そこは全国の同業者と提携を結んでネットワークを構築しており、 もちろん地方の農村からの適齢期の男子が結婚を希望しているという情報も入手できる。またその場合の越境しての縁組も業務として行っている。

そこが営利で存続している以上、縁組後の成婚が即ち業績に直結している。経営者としての彼女は、農家の後継ぎである男子に対し、 なんと職業欄には「農業」ではなく「農業関係者」と記入せよとアドバイスをしているとのことである。

つまり、「農協勤務」か「農業機械製造メーカー勤務」とでも連想させようということなのだろうか(前者なら「金融関係勤務」、 後者なら「メーカー勤務」になると思うが)…。一度など、そのアドバイスに従った農家の長男と見合い後に結婚の承諾をした女子が、 事実を知って同相談所を訴訟しようとするなどという騒ぎが持ち上がったことがある。気遣う方も大変なら見合いの相手も大変である。

 


A小生の親戚が北関東に在住しており、その知り合いの一家に起こったことである。

ある農家の二人兄弟の弟が都市部に本社を持つ地元のメーカーに勤務しており、彼には学生時代から恋愛関係にある女子がおり、 将来は結婚を約束していた。農家は既婚(子どもなし)の長男が継いでおり、両親・夫婦での農家経営に問題はなさそうに見えた。

別れ

しかしある日この長男が突然の交通事故で急死する。跡継ぎの誕生を心待ちにしていた両親は悲嘆に暮れた。喪が明けた後、 必然的に上記の次男が繰り上がりで長男となり、家族と協議の上、会社を自己都合で退職し慣れない農業への従事を余儀なくされた。 その事件から数ヶ月後、上記の恋人からこれまた突然に別れを切り出され、長い協議の末に長年の恋人関係を切ったという事実があった。

故長男の嫁は実家に帰ることとなり、結果としてそこの家は両親と次男で農業を切り盛りしていくこととなった。 次男の元恋人が別れを決意した心理の背景に、上記のような日本の農家特有の精神的・物理的な縛りから自分の将来を憂慮したのであろうことは想像に難くない。 双方のエピソードともに農家の嫁不足問題を象徴的に現していた。